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「じゃ、お話好きの加賀校長先生、どーぞ。」
俺はそう言いながらソファーの空いてたスペースに座った。
「何というマイペース! 指揮権を完全に持っていかれた!!」
ごめんね、てへぺろ(ハァト
校長はひとつ咳払いをすると説明を始めた。
「えー、皆様知っての通り、ここ華山高校は元々女子高でありましてー……。」
その後10分に渡り歴史を交えつつ、長々とされた説明を要約すると、
元々が女子高だったからか、何故か男子が一向に入学せず、このままじゃ共学にした意味が無いので困っている。
そこで、白羽の矢を立てられたのが俺達――
早苗 昏 (さなえ こん)
朝妃 花梨 (あさひ かりん)
佐藤 実菓 (さとう みか)
矢萩 珠姫 (やはぎ たまき)
――の4人だった。
(選考基準は顔と身長)
んで、この4人に校長自ら頭を下げてまでして欲しい事と言うのが、
『男子用の制服を着て登下校する事』
らしい。
まあ、『登下校』は最低限ラインで、そのまま男子制服で学校生活を送る事が望ましいそうだ。
要は擬似男子生徒で安心させて、次の代で本物の男子を釣る、と。
………面白そうじゃん?
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