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杉山はベランダから街の様子を見回した
朝日が登り淡い光が辺りを照らしていた
やはり死者が辺りを徘徊していた
着信
「おい!やべーぞ
外にスゲー数のゾンビがいてこっちはもう戦争になってんだよ!」
興奮した熊谷は状況を説明するよりも自身のエキサイティングした心境を延々と語りだした
それを聞き流しながら杉山はベランダから外を見下ろしている
まだ信じられないのだろうが
目に写る光景はやはり真実であった
地上から離れたマンションの高層階に住む杉山には多少の安心があり
逃げ惑う人々を客観視していたがさすがにそれは人事ではなかった
あー やら うー という声に次いで杉山を襲うのは隣人による直接攻撃であった
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