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非常の際はここを破り...
どうやら隣人は非常だったらしく薄い壁を突き破り杉山のベランダへと侵入してきた
さすがに慌てて携帯を落とすも
異様な目付きとあからさまに餓えた隣人に杉山は素早い対処をした
出会い頭に蹴りを見舞い続け様に鉢植えを投げつけた
普通なら悶絶だろうがやはりここはゾンビだけあって怯みを知らない
被さるように接近する隣人から室内に逃げすぐさま鍵をかける
戸を叩く隣人だがマンションの戸はガラスとはいえ強化ガラス
簡単には破壊されることはなかった
ガラス戸越しにも目線が会うのはいい気持はしない
黙って杉山はカーテンを閉めてソファーや衣装ケースなどを移動させて簡易的なバリケードとした
まあ暫くすれば誰かがどうにかするだろうと杉山は事態を楽観視していた
それは大きな間違いであった
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