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時は放課後、俺は今H型の校舎の右上の端。生徒会室にいた。
『美里~今日は何を?』
「明日の新歓フェスの打ち合わせだよ」
今年から生徒会企画として新入生歓迎フェスが開催されるため生徒会はほぼ毎日招集されていた。
現在、生徒会室は俺と美里の2人きり。他の役員はまだ来ていないらしい。
美里は生徒会室の書類棚の一番上に脚立を使って手を伸ばしていた。
『手伝うかい?危なくない?』
「大丈夫!大丈夫!座ってていいからっキャッ―」
『言わんこっちゃ……っ!』
―ドカッ!
美里は横たわる俺の上に重なる形で乗っかった。
『……怪我、ない?』
「…うん」
『だから言ったろ?』
「う…うん。」
なんていうか非常にマズイ。色々とマズイ当たってるしなんかいいにおいするしわぁー。
『とりあえず降りよう?』
「あっ、そ、そうだね!」
美里が慌てて降りる。
「いたっ…」
どうやら足を捻ったらしい。
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