夏の雪

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ふわり… 雪が舞う。 きらり… オレンジに輝きながら。 真夏の夜に降る雪 はかない光を発し、徐々に数を増す。 触れたら壊してしまいそうで… 見ているだけでも消え入りそうで… そっと手を伸ばす。 指先に触れる雪。 淡く、はかない点滅を繰り返し、 やがて、消え行く。 一瞬だけ燃える命の光。 ただ静かに 溶けない雪を… 二人眺める。
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