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京は校長室へと連れていかれた
校長室には何人かの先生がいた
京は椅子へと足を進め椅子へと座った
「君を呼んだのは他でもない。君のご両親と刹厘 雪(せつり ゆき)君のことでだ。私達も君がそんなことするとは思っていない。でも魔がさして………」
くだらないな。結局お前等は俺が両親と雪を殺した殺人者だと思ってるんだ。
京は校長の話など耳にも入っていなかった
「私達は真実が知りたいのだよ。話してくれるよね。月詠君。何故殺した理由を……」
校長の言葉のあと重苦しい沈黙が続いた
本当にくだらない。学校から殺人者を出すわけにはいかないということでさっさっと退学させたいだけだろ
京は教室にいる先生達を見て、気づかれないようにため息を吐き口を開いた
「俺は何もしてない。噂や憶測だけで物を言うなんて子供を教育する人がすることではない。と思いますよ」
京がそう言葉を発すると回りにの教師達にざわめきが走った
校長に関しては顔を真っ赤にして怒鳴りはじめた
しかし校長の怒鳴り声など聞こえていなく右から左にながれている。京は今日何度か目の深いため息を吐いた
そのあと永遠三時間校長室で怒られた上に“殺人者め!!”と言われて校長室を追い出されるようにして帰された
京が学校を出るころには空はもう薄暗くなっていた……
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