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最後の一つを拾い渡すと、調度12階でエレベーターが止まる。
また会えたらいいなぁ~
って少し寂しくなって、もう一度振り向く。
えっ!?
急いで前を向いて歩く。
さっきの女性がカップラーメンを抱えて、俺の後をついて来ていた。
…まさか…ファンの子?
だって女の人一人で、あの量のカップラーメンっておかしいよね。
だったら…ちょっとショック。
ん?何がショックなんだろ?
でもこのままついて来られても困る…。
もう少しで俺たちの家の前。
立ち上がり後ろを振り向く。
女の人もビクッとなって立ち止まる。
LT『…あの何か用ですか』
『…へっ』
…声も可愛い。
ニヤけそうなのを、堪える。
マスクしていてよかった。
LT『…その…まだついて来るようなら…応援してくれるのは嬉しいけど、こういうことは…
気持ちだけで…嬉しいよ』
せっかくだから、差し入れだけでも頂こう。
女の人に近づき、抱えているカップラーメンの袋を持ち上げる。
えっ
.
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