最後の愛

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そう言えば、今日引っ越してくる人がいるって聞いたな。 まさかあんな綺麗な人だとは、思わなかった。 それにあの量のカップラーメン。 まさか一人暮らし? それは、ないよなぁ。 俺たちで調度いい広さなのに、女の人一人って…。 それに日本人だよね? 韓国語に外国訛りがあったし。 ってどこまでカップラーメンが、飛ぶんだよ~。 やっと拾い集め終わる。 鍵は出せないなぁ~ インターホンを鳴らすと、家の奥からパタパタと足音が聞こえた。 RW『お帰りなさい』 相変わらず可愛い、俺たちの弟。 びっくりしたように、俺の手元を見つめる。 そりぁ驚くよね。 こんなにカップラーメン持ってたら。 慌てたように、手を伸ばしカップラーメンを持とうするリョウクの手を箱で遮る。 ちょっと触られたくないなぁ。 なんて、思ったりして…。 リョウクはそのまま嬉しそうに、歩いて行く。 リョウクの後について、リビングに入ると、目をキラキラさせてリョウクに近づく弟達と目を細めて怪しそうに俺を見る、親友。 その目に気付かないフリをしてキッチンにカップラーメンを片付けに行く。 .
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