最後の愛

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私の名前はソラ。 日本人で歳は24歳。 私は今、新しい人生を歩むために、韓国に来ている。 自分を取り戻す為には、相応しい国。 私は理由があって家を出た。 あの家には、昔から私の居場所なんてなかった。 あの家に産まれた日から…。 『っさん…っお客さんっ!!』 『…あっはい。すみません』 タクシーに乗ってるのすっかり忘れてた…。 どうやら目的地に着いたみたで、タクシーのおじさんにお金を渡し、車から降りる。 『そこの角曲がってすぐ行った所だから…』 …えっ それだけ言い残すと、さっさと行ってしまった。 …ここじゃないの? 私は言われた通りに角を曲がり真っ直ぐ歩く。 目的地に近づくにつれて周りが、何だか騒がしい。 それは人があちこちに立っている。 それも女の人ばっかり。 私は高層マンションの前で立ち止まるり、片手に持っていた紙切れと、マンションに群がる複数の女の子を交互に見る。 確かに紙切れに書いてある住所と、目の前のマンションの住所は一致している。 なんなのこの人達。 それより、これ入っていいの? じろじろと何人かの女の子達に、見られる。よく見ると、手に何やら名前の書いてあるうちわやタオルを持っている。 …す…す…すーぱーじゅにあ? 何それ? .
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