最後の愛

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取り敢えずマンションを一周してみるけど、裏口も地下駐車場の入口も人でいっぱい。 それも、先ほど《すーぱーじゅにあ》と書かれた物を持って立っている女の子が、あちこちにいた。 …しかたないよね。 意を決してマンションに入る。 あれ? 以外とすんなり入れた。 何人かに睨まれたけど…。 オートロックを解除してエレベーターに乗り込み、12階のボタンを押す。 エレベーターから降り、当たりを見渡す。 結構綺麗なマンション。 そのまま進んで行く。 ん? またしても目に留まる文字。 大理石の壁びっしりと《すーぱーじゅにあ》の文字に、目を丸くする私。 だから、すーぱーじゅにあって何。 どうやら、その落書きが集中している壁の向かい側が私の部屋みたい。 私はショルダーバックから部屋の鍵を取り出し差し込む。 ゆっくり扉を明けて、中に入った。 今日から私が生活する場所。 .
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