最後の愛

8/36
前へ
/36ページ
次へ
またあの大群の中から抜け出す。 もうほんとなんなの 《すーぱーじゅにあ》って。 それにまた睨まれた。 私が何したっていうのよ。 ぶつぶつと文句をいいながら、タクシーを拾う為に大通りまで歩いて行く。 そこからタクシーを捕まえてスーパーまで送ってもらった。 う~ん。 着いたのはいいけど、何を買えばいいのかわからない。 産まれてこの方、料理なんてしたことなんてないし、ましてや食材選びからなんて…。 キョロキョロとあちこちを見渡しながら、あるものに目が止まる。 カップラーメン。 お湯を注ぐだけで、簡単にできるわよね? カートの中に大量のカップラーメンを積んでいく。 これだけあれば、大丈夫だよね。 ついでに、お湯を沸かすためにヤカンを入れる。 そのままレジに並んで、お会計。 レジのおばさんに怪しい目で見られたけど、そこは微笑み返した。 お会計をして、そこで問題発生。 この大量のカップラーメンをどうやって、持って帰ろう…。 取り敢えずタクシーを呼び、タクシーのおじさんに手伝ってもらいながら、カップラーメンが入った大きい袋3袋を車の中に積んでもらう。 今度はマンションの前まで送ってもらう。 まだマンションの前に女の子がたくさわいらのかと思ったが、出てきた時よりも、女の子の数が減っている。 それよりも今は、このカップラーメン。 .
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

149人が本棚に入れています
本棚に追加