第1章…出会い

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その日、ゲームショップに寄ってメガドライブとぷよぷよを購入、早速雑誌に書かれていた   「階段積み」   に挑戦した。   階段積みには ・3-1階段 ・2-2階段 ・1-3階段 と3パターンあって、最初は3-1階段を練習した。   しかし、練習しはじめて数日後、あることに気づく。 「形にこだわりすぎると、素早く連鎖組めないよな…もしかして…」     早速実践。すると… 「やっぱりそうだ!」 自分の考えはこれだった。   【形に固執せず、振ってくる色に対して各連鎖毎に変える】   これに気づいた私は5連鎖まではほぼ最速で組むことができた。 この頃から、中学時代の仲間と対戦するようになっていたが、しばらく経つと誰も私に勝てなくなった。     目を瞑るとぷよが振ってくるくらいハマってしまい、気が付けば夏休み。 そんなある日、T.Kが   「5連鎖以上組むやり方があるよ~」   って言ってきた。 早速、ゲームショップのフリープレイのぷよで実践してくれた。この後、衝撃的光景を目撃する…   【埋まる寸前まで埋まっていたぷよが一瞬にして消える!】   思わず呆然としてしまった。 なんで?どういう原理なの、それ? と彼に問いただしても教えてくれない。   その場はそこで終わったが、しばらくして例の雑誌に5連鎖以上組むやり方が   「折り返し」   という名前で載っていた。 私はまた例によって練習。 これをマスターするのに3ヶ月以上かかった。 ただし、当時は初代ぷよぷよの時代、所詮折り返しは大道芸にしかすぎなかった…
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