15840人が本棚に入れています
本棚に追加
/1330ページ
「早瀬…ついてこい…」
外出願いを提出し、社用車の手配。
めんどくさいんだな…
「次回から、この手順で車を借りて外に出ろ。今日は書類の書き方良く見ておけ」
鍵を預かった課長の手は、
熱を持ったかなり熱い手で、
私はいつもの癖で額に手を伸ばした。
「課長…熱有りますね…」
そう言って手を離すと、
「さすがだな…気づいたのはじじいとお前だけだな…」
感心したかのような顔をした課長は、
「今日は定時に帰るよ。高木がいないから早退するわけにいかないから…」
そう言い残し、
「じゃ…先方にはお前が行くって言っておくから。運転気を付けて…運転心配だから小さい車にしてあるぞ…」
そう言い残し、けだるそうに技研の部屋に向かっていた。
運転…結構得意なんですけど…
課長から見たら下手そうに見えるんですね…私。
最初のコメントを投稿しよう!