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早瀬の白い手が額に伸びた。
冷たくて気持ちいいな…
柔らかいし…手…
「熱有るんですね…」
さすがの観察力…朝からだるかったけど、気づく奴もいなかった。
途中でやってきた武田さんが気づいたくらいで、
早瀬に気づかれるとは思わなかった。
「気を付けて…」
最後にそう伝えて、お使いにだす。
外でも愛想よくするなよ…
あそこの社長…若い女の子好物だもんな…
やべっ…無理してでも行けばよかったかも…とは言っても、
武田さんの言っていた箇所、
追加工で対応効くかな?
午後までに答えを出さないと、
生産スケジュールに狂いが出る。
社内生産の部品で良かった…
重たい脚を引きづるように部屋に戻った。
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