出会い 始まり

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「俺の事好きにならないで。」 ………………え? 「俺も絶対ならないから。」 はっ?なにいってんの… 「なに言ってるんですか……。」 「なにってそのままの意味だけど。」 「あの…質問なんですけど。」 「なに?」 「なんで先輩は好きでもない私とつき合うんですか?」 「女よけ」 「えっ?」 「つきまとってくる連中がいてさ。そいつらのことも含めつきまとってくる女連中邪魔なんだよね。だから。」 へー…っていやいや。 「だったら私じゃなくていいじゃないですか?」 なんで私なの?… 「いや、だってお前俺に興味ないだろ?」 興味? 「たしかにありませんけど……」 元々彼氏とかどうでもいい私には先輩もかっこいい人もどうでもよかった。 「だから選んだ。」 「なんで和希先輩は私が先輩に興味がないってわかったんですか?」 すると先輩はふぅ。と一息着くとワケを説明してくれた。 「今日の入学式…」 「入学式?」 「ああ。」 「今日の入学式の時に入学式始まる前に時間があっただろ?」 「あぁ…はい。」 確かに入学式の始まる前に30分くらい時間があったな…。でもなんでそれだけでわかったんだろう? 「そのとき大抵の女子は俺とかばっかり見たり話しかけたりしてた。」 「たしかに…」 その30分間はほとんどの女子は和希先輩と先輩の友達のことを見ていたり先輩達と話をしていたりしていたけど…。 「そのときお前、来なかったじゃん?ずっと横の奴としゃべってたし。そしたら雄也が 和希に興味がない子なんているんだねって…」 雄也とは先輩の友達らしい。 「そうなんですか?」 私は興味が無かったため別に行ってはいないから…。まっ……まさか… 「あの…先輩?」 「ん?」 「まさか………」
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