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やっぱりたりぃな…。
学校につくと菜々子と桃香が先に待っていた。
「颯ちゃ~~ん!おっは~」
と大きな声で俺に話しかけてきたのは菜々子。
「はよ。」
と返事をすると横にいた桃香が
「ちゃんと来たね、えらいえらい」
と言いながら肩をポンポンと叩いてくる。
「お前に言われたからじゃねーし」
「でもサボる気だったんでしょ?」
「うっ……まぁ」
すると菜々子が
「はいはい、朝からごちそうさま。入学式もあるから早く教室に行こっ」
「そうだねっ」
「ああ…たりっ」
あっそういえば…
「俺何組だ?」
と俺が言うと
「あ~そういえば見てなかった☆」
と菜々子がウインクして可愛い子ぶる
「フッ、見てなかったじゃねーよ 見といてくれたっていいのによ~…。」
と言いながら、クスクス笑ってしまった。
仕方なく組み分け名簿を見に行こうとしたとき、
「颯太はあたしたちと同じ一年A組だったよ」
といきなり桃香がいう。
………ん?
「見てくれてた?」
と聞くと
「おうっ!」
と、どや顔で返された。
「ハハっ!どや顔で言うなよ 桃子」
「なっ………!桃子ってゆーなっ!“桃香”ですぅ!」
昔に桃香の 香 の漢字がどの漢字か分からなかった俺はこいつのあだ名として 桃子 と名付けた。
「じゃっ颯ちゃんのクラスも分かったところでっ!行きますかっ!!」
と菜々子が言った瞬間、
キャー!!
と歓声がいきなり聞こえてきた。
ん?なんだ?朝からうっせーな。
歓声が聞こえる方へ目を向けると、女生徒が群がっていてその真ん中に1人の男が立っていた。
アレ誰だ…?
すると
「颯ちゃん颯ちゃん。」
と菜々子が声をかけてきた
「なんだよ」
「菜々子情報によると、あの人は、この学校一のアイドル的存在の人らしいよ。なんでも名前は和希先輩だったかな。」
なんでそんな詳しく…おっ恐るべし菜々子情報…。
「あの先輩やっぱりモテるだけあってイケメンだねぇ~ねっモモ」
すると
「そう?普通の男の人じゃない?」
と桃香が言うと菜々子は目を見開いて言った。
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