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しばらくして、雨足が強くなって来たので、一旦雨宿り。
廃ビルの屋根の下に入ってじっとしていると、足元にふわふわしたものが触れた。
「ん?」
見てみると黒猫が足に頬擦りしていた。
「うはっ可愛い!!」
黒猫を抱き抱えモフモフしながら空を見ていると何処からかため息が聞こえた
「ハァ…そろそろ止めろよ。」
……幻聴だよね……今、猫が喋った!?
「何なんですか!?もうカオスですか?あなた猫ですよね!?あ、そうか!!私の頭が変なんですね?きっと思考回路がハリガネムシみたいになってるんですね!!だあぁぁぁぁあ!!私のおやつが食べたいんですか?チクショォォオ!!」
「うるせえぇ!!少しは落ち着け、俺はお前に行って欲しい所があるだけだ!!」
「行って欲しい所って?」
「フッ……行けばわかる。」
すると足元に穴が空いた。
「ギャアァァァァァァァァァア!!」
って、もっと女らしい声は出ないのかぁぁぁぁぁあ!!←ォィ
そして私、白霧琥珀は穴に落ちていた。
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