蜘蛛の巣から

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あなたの甘えは あなたの依存は 私を離さないための 「束縛」 だったの? ‥気付いた時 自分は呆然と立ち尽くし 奥歯が カタカタと音をたてていた こわい こわい ‥こわい あの時はその事でパニックで ただ震えてた あなたを突き放しても 蜘蛛の巣は まだ足に絡み付いたままで 動けない だけど 進むために少しずつほどいてく あがいてやるんだ 全部は取り切れなくて 時々やるせなくても この足枷を 次の糧にしてやる あなたにとりつかれたまま 終るのは嫌よ
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