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月明かりに照らされた街。人だかりのない通りを1人の男が走っていた。
「ハァ、ハァ、ハァ。」
男は裏路地を通り、少し広いところに出た所で辺りを見回した。
「ま、撒いた、のか。」
「残念でした。まだ撒いてません。」
男の上から黒いコートに仮面を被った青年が現れた。
「ヒッ!い、一体何故僕を殺そうとするんだ!?」
男が必死に叫ぶと仮面の青年はゆっくり歩き始めた。
「身に覚えがあるだろ?お前は貴族という地位を利用して身分の低い人間を私利私欲の為に殺したり、欲求を満たしたり、とても放っておけることではない。故に貴様は死刑だ。」
「た、頼む!助けてくれ!」
「お前は今まで何度その言葉を聞いてきた?」
青年は腰に差していた刀を構え走り出す。
「…死ね。」
ズバッ
「ガッ!?アァァ…」
男は心臓を貫かれ絶命した。
「ミッションクリアっと。えーっと、あ、あったあった。」
青年は男を殺した後、自分の体を弄り、携帯を取り出した。
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