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周りとは明らかに違う雰囲気を放っているくせに、やたらと友達が多い。
それも、大人しいグループからクラスの中心の奴らまでと、幅広い。
しかも男女も問わない。
そのせいか、こいつはそこら辺を歩くたびに話しかけられている気がする。
「…帰らねぇの?」
「真子待ってるから」
目的の物を探すために机を漁りながら聞けば、またサラッと笑って。
なんか、イラッとした。
なんでか分かんないけど、ほんと。
「部活?」
「うん。ワンダーフォーゲル部」
「ワン…?」
たしか、通称登山部だっけ?
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