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昔、親父が刑事だった頃。
不正な取り調べをした親父は・・・。
無罪だった奴を死刑にした。
無罪だって分かってたのに、真犯人も分かってたのに。親父はその無罪の人を死刑にしたんだ。
その取り調べを俺は見てた。
怖かった。
とても怖くて・・・。
今は、取り調べを見るのも単語を聞くことすら怖くなってきた。
「・・・。」
親父は今は医者になって、高木病院の院長。
でも・・・まだ俺は、あの取り調べを引きずって・・・。
「君。」
「えっ・・・。」
「捜査の邪魔だよ。」
「すいません。」
・・・ん?
あの人、まさか・・・9係の人だったかな・・・。
「あの・・・。」
俺は、眼鏡をかけた男の人に話しかけてみた。
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