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展望台
展望台から遠くの景色を眺めていた
どこまでも続く海
霞がかる空
その間で
僕は息をしていた
あの時僕らは18歳で
今よりも遥かに大きな希望を抱いていた
あの頃
夢を語り
励ましあった友は
今はもういない
彼は彼の人生を
僕は僕の夢の続きを
もう少しだけ
展望台から街の夜景を眺めていた
眩しいネオンライト
瞬く星々
その間で
僕は目を閉じていた
あの時僕らは22歳で
今よりも遥かに大きな絶望に泣いていた
あの頃
愛を語り
慰めあった君は
今はもういない
君は君の人生を
僕は僕の恋の続きを
もう少しだけ
僕は一人僕の人生を
もう少しだけ
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