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「あのね、利佳ちゃんと、あつくんのことだけど…
私たちじゃなくて……利佳ちゃんは知らないだろうけど、久司くんに引き取ってもらうことになったの…
久司くんは私たちの弟でとても優しい子だから…」
このクソ尼。
何勝手に話進めてんだよ。
あつとは、厚哉。義弟だ。
「………ウザッ」
「えっ?」
「ううん。ありがと、おばさん。」
ニコッと哀しそうに笑ってみた。
「ごめんね…」
みゆきおばさんはついに泣き出した。
私は自然と笑顔になる。
「おばさん、泣かないで…わたし一人になりたいから…ごめん…」
静かに笑い、おばさんを外に出るよう促した。
「そうよね…じゃあ…困ったことがあったら言って…ね?」
「はい…」
スッ パタン…
「はぁ…あのクソ尼、わたしに触ってきやがった。キモっ」
おばさんは出ていくとき、わたしの肩に触れて、じゃあね。と囁いた。
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