ずっと一緒にいられたら

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「そりゃあ……寂しい時もあるよ。でもお前らみたいに同い年として扱ってくれる奴がいるから、そこまでは気にしてないかな」 陽輝は一瞬表情を崩すが、次の瞬間には笑顔になっていた。 「伊庭ちゃん、おはよう」 七海と悠美も陽輝に挨拶する。 「七海ちゃんに悠美ちゃん、おはよう」 陽輝も合流し、5人で下駄箱を目指す。 『それにしても、アニキはすげーよな』 泰史が靴を履き変えながら言った。 「すげーって、何が?」 靴を履き、つま先を床に当てながら聞き返す。 『卒業前に成人を迎えられるんだもん、すげーよ』 泰史が真顔で言うが、陽輝は少し傷付いた。 「あんまそのことは言うな。案外気にしてんだからさ……」 陽輝は皆に背を向け、肩を落として言った。 『あ……アニキ、ごめん、ごめんよ』 「いや、いいんだ。年齢以前に、前の学校より何倍も楽しいからな。19歳だけど、心はお前らとタメだからよ」 陽輝は振り返り、吹っ切れたように笑ってみせた。 _
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