ずっと一緒にいられたら

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5人で階段を上がっていく。 「じゃあ私たちこっちだから、またね」 悠美と七海が軽く手を挙げ、泰史たちと反対側に向かった。 「泰史!」 突然、七海が泰史の名を叫ぶ。 『んー?』 泰史は顔だけ振り向いてみせた。 「寝る前はケータイのマナーモードを解除すること! わかった?」 『はーい……てか何でそのこと知ってんだ!?』 泰史は七海の言葉に驚き、身体全体を振り向かせた。 「泰史の事なら……何でもわかるんだよ。じゃあまたねー」 『えっ……』 元気よく手を振る七海を、呆然と立ち尽くしたまま見送った。 「おい、泰史。置いてくぞ」 『あ……うん、待ってくれ』 出流の声にハッとし、小走りで2人に追い付く。 『俺の事は何でも知ってるって……アイツすげぇな。やっぱ過ごしてきた月日が周りのみんなとは違うからかな』 泰史の言葉に、出流と陽輝は顔を合わせた。 「泰史、七海ちゃんのこと大事にしてやれよ」 陽輝が泰史の肩をポンポン叩きながら言った。 『えっ、なんでよ』 「なんでもだ。先輩の言うことに黙って従いなさい」 陽輝が腕を組みながら偉そうに言った。 _
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