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「なんでそんな日に学校に?」
「だからあなたと同じよ。本当におかしな人ね」
そうだ思い出した。今日は地球最後の日。でも特別することもなくて。
だから学校に来たんだった。
「と言うことは君も?」
「他にやることもないしね」
そうか、じゃあそれだったら
「ピアノを弾いてくれよ、最後の最後まで」
「いいわよ」
気付けばすでに夜の帳が降りていた。真っ暗な町に煌々と電気のついた音楽室。
もうすぐ世界が終わるなんて信じられない、なんて思いながらも夜は更けていった。
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