第1章

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キラキラと眩しい朝の陽射しに少し目を細める。 通りの向こう側から福祉車両のワゴンがこちらに向かって来るのが見えた。 「利用者さんいらっしゃいましたよ~!」 他のスタッフに声を掛けると同時に数人のスタッフがこちらに集まってきた。 それと同時にワゴンが横付けされ、ドアが開いた。 「おはようございま~す!」 私はとびっきりの作り笑顔と元気な声で、車を降りる利用者の手を取った。 ・・・・またハイテンションで憂鬱な1日が始まる・・・・。 そんな事を考えながら、私は利用者に「段差がありますから気を付けてくださいね。」とニッコリ笑い、支えながら席に誘導した。
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