月夜の晩

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と、告げられ、 「私もデイで、介護の仕事をしているので、奈津さんの様子が可笑しかったんで、声を掛けただけですよ。私達にとっては、当たり前の事ですからね。其れでは、もしもの事を考えて、明日、病院へ受診されたら良いかと…では、後程。」 と、電話を切り、横を見ると、朝から歩いてたので、疲れたのか?眠ってしまった奈津。 土方に対し、 「家族が朝起きたら、もう居なかったんだって。ホントに、認知って、怖い。自分の事まで分かんなくなっちゃうんだから…と言ってもさぁ、柱にくくりつけてってのも、虐待に成っちゃうし…ねぇ、自分たちも、こんな風に成っちゃうのかな?何だか哀しいね。」
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