月夜の晩

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そう、謝る私に対し。 『そろそろ着くんだが、あそこに、人集りが出来てるから、みんなで迎えに来たんじゃねぇのか?ばぁさん、サッサと起こして、連れてってやれ。道、狭いし、この先、行けそうにねぇから、バックで戻る。タバコ吸いてえしな。車、移動させて、さっきの大通りで待ってるから。』 と、言われ、奈津さんを起こして、足を移動させて、ゆっくりと下ろし、ドアを閉めたら、すぐにバックして、走っていってしまった、土方。 その後。お孫さんと共に、奈津さんの通う、デイの方が、駆け足で、車椅子を持ってきてくれて、看護士さんが、足の状態をみてる間に、家族が来て、 『おばあちゃん、無事で良かった。介護職の方に保護されて、然も…お巡りさんに送って貰えるなんて…本当にありがとうございました。』
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