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その頃、土方は、私の悲しそうな顔を思い出しながら、近くに有ったコンビニで、私が食べそうな、おにぎりとお茶、自分用の食料と、マヨネーズとコーヒーとアル物をカゴに入れ、愛煙のタバコを注文。
…あいつも、寂しいんだろうな?…
と、考えながら、会計を待っていると、
初老の店員さんに、
「あんた、見かけない顔だけど、もしかして、その制服からすると、真選組の人?奈津さんを送ってくれて、ありがとうな。そういや、真選組には、鬼の副長さんが居るらしいじゃない?アンタも大変なんだろ?気を付けてな。んじゃ、飲み物は俺からのプレゼントって、事で。会計は…500円で良いや。奈津さんを送ってくれたから、大サービス。んじゃま、気を付けてな。」
と、品物を渡され、パトカーに戻る土方。
…こんな所まで、俺ぁ、鬼って言われてるのか?こんなんじゃ、アイツも逃げ出すだろうな…
と、寂しげな表情を浮かべながら、助手席に食料だけを置くと、
泣きながら、走って戻って来た、私に気づき、
…泣いてんのか?アイツ…
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