ぬくもり

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と、クスッと笑った。 「へぇ…十四郎って言うんだアイツ。で、アナタは?」 と、問い掛けると、 「沖田ミツバと申します。」 と、名前を教えてくれたので、 「えっ…沖田って言ってたけど、総チャンの身内ですか?」 と、訪ねる私に対し、 「総チャンをご存知なの?私、姉なんです。」 と、聞いたので、 「何時もお世話に成ってるんですよ。ご近所の徘徊するお婆ちゃんを、連れてきてくれたり…」 と、話す私に対し、 シッと、一本指を立てながら、 「十四郎さんが戻ってくるわよ。」 と、言われたので、 「ねっ、私は身体貸さない主義なんだけど…十四郎に抱かれてみたい?」 と、聞くと、 「あの人のソバに居られれば、良いんです。私。その辺をお散歩してますね。」 と、車から離れていったので、 走ってくる土方を確認して、
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