No.2 出会い

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通信機械に聞き耳を立てている軍人に足音はすぐさま気づかれた。 だが、僕は気づかない。 何故なら軍人は僕に気づいていないフリをして静かにテントを出てきたからだ。 ただでさえ紛争中散々、間近で爆発音を聞いている僕には耳が遠くて軍人の足音に気づかなかった。 そして、袋に手をかけようとした瞬間 「ひっ捕らえろー!」 後ろから突如聞こえる声にビックリし、とっさに袋を抱え走ってしまった。 食料の袋を1袋丸ごと取られた事により軍人は自分達が生き残るために僕を追いかけてきた。
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