No.2 出会い

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僕は正直、裏の家に住んでいてお金がないというだけでいじめる表の子達が嫌いだった。 だから、一瞬 報いだ。 そう思ってしまった、次は僕の番かもしれないのにその時はそんな事考えられずただ一点に今まで自分をいじめていた子達を蔑んだ。 だが、例え家が倒壊しようが家族が死のうが、人間は食べ物を食べなければ生きていけない。 それに、僕にはまだこの戦争の悲惨さも知らない弟達が何人もいる。 これからどうするか考えている間も弟達は僕にすがり、見つめ、助けを求めている。 だから、弟達のため。死んだ母、父のために食べ物を取ってこなければいけない。
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