序章

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それはなにもない、なにも起きない日常にあきあきしていることだ これを学校の友達に話せば「なに言ってんだ?」と言われ鼻で笑われるだけだが真剣な話だ ハミルトンさんがなに不自由なく育ててくれたからだろうか 朝起き、朝食を食べ学校に行き、授業を受け、昼食をとり、授業が終わったら家に帰り風呂や夕食を食べ寝る それを繰り返すだけの毎日 なにか変わってほしい なんなら僕が死んでしまうような危機でもいい ただこの繰り返される毎日から抜け出したい そんな思いを馳せながら慣れ親しんだ坂を駆けていく
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