禁書と彼女

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「ごめん、私…………」 「どうしたんだ?」 「いやっ……、何でもないわ」 俺は彼女に手紙を渡す、この手紙は禁書の間から出てきたものだ 彼女は早速中を見てみる 『我が愛する娘よ 私達は間違っていた、私達を許してくれ、お前なら不老不死を上手く扱えるはずだ 父、母より』 「そんな、謝らないでよ…………パパ……ママ……」 彼女は泣き出してしまった どうにかしようと思った、でも俺はこれしか思い付かなかった 「泣くな、今は俺が一緒に居てやる、永遠に一緒でも良い」 俺は彼女の近くに行き慰める 彼女は俺の胸でさらに泣き出した、ただこれは俺のもやもやを解く手段に過ぎなかった 今にも折れてしまいそうな彼女の細い腕、そこにはあの『金の本にあった紋』と同じ紋が刻まれていた 「そんな……嘘だろ……彼女が禁書を…………」
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