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その後……。特に変わった展開は無く放課後を迎えた。
「ゔ~ん、やっと終わった~。彰、部活行こう」
「悪い、その前に日誌提出しに行かないといけないから先に行っててくれ」
「うん、わかった」
御里はスタスタと教室を出て行った。
遅れて数分後に彰も教室を後にした。
「失礼しました」
日誌を提出した後、彰は旧校舎へ向かった。この学校は三年前に新校舎が出来、その時に旧校舎は文化部室棟に名前が変わった。そして、今ある文化系の部の部室は全てそこに移った。
彰はその部室棟の3階にある【文芸部】の部室へ入った……が、ピタッと足が止まった。
「せ、せんぱい、やめてください!? ひゃん! そ、そこはだめです~」
「お前ら何やってんだ……」
すると幼馴染みの御里と後輩文芸部員の小鳥遊小鳥の両者の動きが見事に静止し、互いに彰の方を見る。
御里のせいであろう、やや胸が露になってしまいそうな位に小鳥の服装が乱れていた。数秒時間を要したが、小鳥の顔が急激に赤くなっていった。
それに気付いた彰は、何事も無かったかのように扉を閉めた。
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