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あたしたちは何にもなかったように
それぞれの仕事場に戻った。
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
「2時間のご利用ですね?」
午後になるにつれて客が増えてきた。
「あんた、さっき大槻くんとなんかコソコソしてたでしょ?15番ルームで。」
千里が客が来ない合間を見て話しかけてきた。
「まーね。久しぶりにドキドキしたかも。」
「人のこと言えないけど早すぎ!!(笑)」
「てか、今日高校生多くない?学校は?」
「さぁ、振替休日とか?」
「もうすぐ夏休みだから午前中なのかね。あ、きたよ。千里が狙ってる高校生。」
「狙ってないよ。ただカッコイイってだけ。いつも連れの子が名前書くから名前わかんないんだよね。」
「店長いかないであの高校生の子がいいじゃない?若いし。」
「いいの!店長で!あ、いらっしゃいませ~♪」
高校生の方がかわいくていいじゃん。
経験浅いから育てがいあるし。
店長なんかもう35じゃん。
千里のツボがわかんない。
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