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「真面目なんだから(笑)」
「俺、不真面目かも。」
「え?」
春くんはあたしをビルの陰に連れていった。
そしてあたしの腰に手をまわした。
「仕事中ずっと真弓さんのこと考えちゃってた・・・。エッチしたからってさ。好きになっちゃったかも。」
「それが不真面目?(笑)そんなの全然、不真面目じゃないよ。ふ・つ・う。」
「あぁ、やっぱり小悪魔みたいだ。」
「ふふっ。」
お互いの唇が近づいて
キスをした。
「んんっ・・・お店近いからバレちゃうよ?ここでするの?」
「ラブホ行こう。金ないから2時間だけ・・・」
「真面目じゃないじゃん。行ったことあるんじゃん。」
「ま、前の彼女と一回だけだよっ。しかも一年前だし。」
「ふーん。」
あたしたちは手をつないでラブホまで歩いた。
ゲッ!麗子と賢ちゃん!
この辺はこの一軒しかラブホないから出くわす確率も高い。
「春くん、隠れて。あの二人が入ってから!」
「あ、麗子さんだ。」
「シッ!」
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