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「あたしだって夢中になれたらいいけどさ。みんなそこまでじゃないんだもん。」
「じゃあ今日はデート服買いに?」
「そうそう。千里選んで!」
「わかったわかった!えーとね~」
~♪~♪
千里の携帯が鳴った。
「店長だ。」
千里は携帯を持って店を出た。
まぁ毎回なんだけど千里は男に夢中になると
友達付き合いが悪くなるタイプだ。
「ごめん!真弓!店長に呼ばれた!」
「うん、いいよ。行きなよ。」
「ありがとう!ごめんね!」
千里は慌ててあたしの元を去った。
恋をしてる千里・・・あんまり好きじゃない。
周り見えなくなるし。
あたしは夢中になんかなれない。
何かを得れば、何かを失う気がするから。
『今日行っていいか?』
夜、賢ちゃんから電話があった。
「無理。明日用事で朝早いの。」
『そっか、出掛けるのか?』
「うん。」
『じゃあちょっと寄るだけ。』
「寄るだけなら・・・」
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