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どれどれ・・・
「おい、そこの二人!」
店長に手招きされた。
振り向いた二人は同じ顔だった。
え?双子?
あたしと千里は店長の元に駆け寄った。
「この二人今日からキッチンに入る大槻春くんと大槻誠くんだ。」
「あ、よろしくお願いします。」
二人は丁寧に同じ角度でお辞儀をあたしたちにした。
「あ、え、こ、こちらこそ。」
ホールに戻った途端、千里が騒ぎ出した。
「ヤバくない?あの双子!超カッコイイよ!」
「まぁね。でもなんで兄弟で同じ所に?」
「わかんない。でもカッコイイから許す。」
「何を許すんだか。」
「真弓、どっちがいい?兄と弟!」
「わかんないよ!同じ顔なんだから!」
「髪型も似てるしね。あたしはどっちでもいいー!」
「・・・あたしどっちもいってみようかな。」
「は?マジ?」
「だって、もう賢ちゃんにドキドキしないし。」
「出た、真弓のドキドキ中毒。それ何人繰り返すの?」
「だって・・・」
「せめて一人にしろ!あたしに譲れ!」
「譲れ!ってまだ何もしてないし、千里だって彼氏いるじゃん。」
「まぁね、でもうちもマンネリなんだ~。もうだめかも~。」
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