0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
私はかなり混乱していた。
彼の前ではいつもそうだ。
“何を話そう”、“言ってることおかしくないかな”、“黙っていた方がいいかな”…そしてたいていおかしなことを言ってしまうのだが。
「昼に話してた飲み会、行く?
私は、今日は疲れてるから帰りたいんだけどなー。」
全ての新聞を入れ終えて、新聞屋さんは出ていった。
「それで、いいんじゃない。」
私たちは、自分の部署の新聞受けから新聞を取りだし、それぞれのフロアに戻る。
「…だよね。」
私は、へへへ、と笑いながら頷き、「じゃあ」と会釈してその場をあとにした。
最初のコメントを投稿しよう!