偽りの世界

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 男の手が幼い私の乳房を撫でつつ、自身の服も脱いでいく。ズボンが脱がされたとき、不自然に盛り上がった下着が、妙に脳裏に焼き付いて離れなかった。それはいまも残っている。  左手で膨らんでいない私の胸を愛撫しつつ、右手で私の腕をつかんで、それを自身の股間に誘導する。  従わなければいけないと思った。わたしは、下着から出されたそれに、おそるおそる触れる。少女の裸体でいきり立っているそれは、いまみると奇異の視線を送らざるをえないが、当時はただの未知でしかなかった。
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