偽りの世界

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 言われるがままに男のそれを撫でる私。従順といえば、それはプレイになるのだろうけれど、しかしそれはただの強姦であり、俗にいうレイプであり、けれどそのような知識も、まして逃げる術も、幼い私にはなく。男所帯でもなかったから、十八才未満閲覧禁止のビデオの類も、観るどころか知識のうちにもなかった。  いったいどれくらいの時間がたっただろうか。なすがままに口に含まされていて、そのまま……。  口内に広がる白濁液。低く漏れる男の吐息。それを聞いて、あぁ、やっと終わった。  ――そう思った。
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