‐序章‐

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‐クロサキ医院‐ 「お兄ちゃ―ん!ちょっと出かけてくるね―!」 「お―」 ……パタンッ… 玄関の扉が閉まる音が聞こえたと同時に、窓の淵に黒猫が降り立った。 「一護」 「のわっ!」 「…何をそんなに驚いとるんじゃ」 「あ、い、いや…夜一さんのその姿久しぶりに見たからさ…」 「ふん、まぁいいじゃろう。それより一護。お主に頼みごとがあるんじゃが…」 「…また向こうでなんかあったんだな」 「随分と察しがいいな」 「もうこの流れには慣れたよ。で、今回はなにがあったんだ?」 「ここじゃ話しづらい。喜助もおった方が分かりやすいじゃろう」 「分かった。今からいく」 一護は「出かけてくる」というメモを残し、家を出た。
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