崩れ始める日常

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「てな訳で岡田、お前が校門まで転校生を迎えに行ってやれ」 柚輝と転校生の話をした次の日、それは突然担任の口から告げられた。 …え? いやいや普通は副会長が迎えに行く所だろJK そもそも 「今何時かわかってます?」 そう、今は朝のHRの時間。 転校生とかって朝のHRに紹介するよね? え、俺の考え間違ってるの? 「んなもんわかってるわ。8時25分じゃねぇか」 馬鹿にしたような目線を俺に寄越してくれちゃってる我らが担任、一河一(イチカワハジメ)教諭はため息を吐きながらそう答えた。 一に河がサンドされていて何だか字面が不思議だ。 一河先生は見た目がチャラいホスト教師で王道には欠かせない人物だ。 明るい茶色に染めた髪に着崩したスーツ、それはそれは可愛らしいチワワちゃんからガチムチ系のお兄さんにまで絶大な人気を誇っている。 人気を得ている要因は見た目だけではない。 生徒と同じ目線に立ち、生徒の為に尽くし、話しやすい性格から多くの一般生徒にも人気がある。 ,
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