崩れ始める日常

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「静かにしろー。コイツが転校生の藤堂だ。藤堂、自己紹介しろ」 俺は柚輝と話すのを一旦止め、藤堂くんに視線を向けた。 教室中の視線が藤堂くんに集中する中、藤堂くんが口を開いた。 「藤堂優雅(トウドウ ユウガ)。別によろしくしなくて良い」 王道ktkrrrrrrrrrr!!!!! 藤堂くんはそれはそれは王道転校生らしいセリフを吐いてくれた。 そのおかげでチワワちゃん達からの素晴らしい罵声が教室中を飛び交っている。 これぞ王道。正に王道。 息を荒くして鼻を押さえていると柚輝に汚物を見る様な目で見られた。 いやん柚輝たんったらヒドい☆ ,
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