崩れ始める日常

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「藤堂の席は清水の横な。清水、手上げろ」 一河先生の言葉に清水くんが手を遠慮がちに上げる。 藤堂くんは清水くんを確認し、その隣の席目掛けて歩いて来る。 途中、チワワくん達が藤堂くんを引っ掛けようと足を通路に出していたが、藤堂くんは全ての足を軽く避けるだけではなく、ご丁寧にひとつひとつ踏み潰していた。 男にしては高い声で「いたっ」なんて言うチワワくん達を尻目に、俺は本日何回目かわからぬ感動を覚えた。 王道すぎんだろ…!! ,
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