食堂での日常

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さっさと食べて優雅達を探しに行くか、とメニューに目を向けた所で柚希達が席に着いた。 柚希が俺の前で、柚翔さんが仁の前だ。 なんだなんだ、2人して遅かったって事は…何かしていたのか!? 期待の眼差しを柚希に向けると、虫螻を見る様な目で俺を見てきやがったから拗ねてやる。 なによ!期待したっていいじゃない!妄想したっていいじゃない!柚希のドS!! 心の中で柚希に文句を言って(実際に口にしたら恐いから言わない)、注文する為に卓上のタッチパネルに触れる。 王道パネェ。 タッチパネルで注文とかやっぱり王道だよね。 もはや学校の食堂の設備じゃないだろ。 豚の生姜焼き定食を頼んで、隣を見る。 仁はカルボナーラを頼んだらしい。 ちょっと貰おう。 柚希はカツ丼、柚翔さんはサンドイッチを頼んだみたいだ。 料理が来るまで4人で談笑しながら、ふと疑問が浮かんだ。 そういや俺が仁に抱き付いた(不可抗力)時、仁の所の親衛隊の子達は見た限り睨んだりしてこなかったなー。 普通こう言うのって成敗モンじゃないの? 考えてみても腹が減っている状態では考えられるはずもなく。 …まぁいいか。 今は生姜焼きの事を考えよう。 早く食べたい。 親衛隊の事はまた考える事にして、料理を待ちながら話に花を咲かせた。 ,
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