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ちょうどその日は昼休みに会議があった。津田が私以外に笑顔を見せるだけで私は心が痛くなる。私以外にその笑顔を見せる必要がないのに。ずっと私だけを見続けていればいい。周りの目なんか気にしないで。ワタシだけを見ていてホシイ
そんな歪んだ感情が私を苦しめる。なかなか治らない風邪のようなそんな苦しみ。
「あの会長・・・聞いてますか?さっきからうわの空みたいですけど。もしかして風邪ですか?」
そう言った瞬間に私のおでこに手を当ててきた津田。津田のひんやりとした感触は思わず癖になりそうなぐらいに気持ち良かった。
もっと触れて欲しい。もっと私のことを知って欲しい。私の全部を津田に見てホシイ
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