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走っていると声が聞こえた…気がした
『まっすぐ走って左に曲がってください!』
いや、聞こえた
はっきりと
声に従って良いのか分からなかったけど、とにかく今は従う事にした
声の言う通りにまっすぐ走って左に曲がるとまたすぐに声が聞こえた
『そこからまたまっすぐ走ってまた左に曲がってください、階段があるはずです、早く!』
「わ、分かったよ!」
言われるままに走って行くと本当に階段があった…
「進めって事…?」
一歩前に足を進めた時、あいつがもう後ろにいた
『食ってやるゥゥウ!!』
「!!ぅ、わぁああ!」
悲鳴をあげたその時、
何かに腕を捕まれて引っ張られた…
大きな……
ね……猫…!?
「ここは貴方のような方が来られる場所ではありませんよ…立ち去りなさい!!!」
猫さんは僕を庇うように僕の前に立ち、大声をあげた、すると僕を追い掛けてた妖怪が逃げるようにその場から消えたのだ
「まったく…さ、これでもう大丈夫ですよ…歩けますか?」
猫さんは優しく微笑み手を差し延べてくれた
これが僕と猫さんとの不思議な出会いだった。
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